親鸞仏教センター

親鸞仏教センター

The Center for Shin Buddhist Studies

― 「現代に生きる人々」と対話するために ―

参加ご希望のみなさまへ

 このたびは、定例講座『歎異抄』思想の解明への参加をご検討いただき、誠にありがとうございます。

 Zoomでの講座視聴にかかる情報配布資料過去のアーカイブなどにつきましては、下記リンクより「参加登録者専用ページ」へお進みいただきますとご確認いただくことができます(Zoom聴講の場合は初回の登録のみで全回に参加可能毎回の登録は不要)。

 なお、参加登録者専用ページへ進むためには、「参加者登録フォーム」での参加者登録、もしくは「会場聴講のお申し込みフォーム」へのご入力が必要です。

 いずれかをお申し込みいただいた方には、参加登録者専用ページへご入出いただくためのパスワードを自動返信メールにてお送りいたしておりますので、メールに記載のパスワードを入力して「確定」ボタンをクリックすると参加登録者専用ページが開きます。

 なお、開始時刻の10分前より配信システムのチェックを兼ねて、講師と司会者の「開始まであと10分フリートーク」を行っておりますので、講座にあわせてご覧いただけましたら幸甚に存じます。

講師からのメッセージ(第Ⅱ期に向けて)

 本講座では、『歎異抄』を講読していきます。私たちが、今、すでに出遇っている宗教言説(「よきひとのおおせ」)を相続していくこととはどのような営みであるのかという視点から、『歎異抄』の思想がもつ現代的意義を聴講者の皆さんと共に解き明かしていきたいと思います。

 

 浄土真宗にとっての20世紀は『歎異抄』の世紀というべきものでした。20世紀初頭に、それまで宗派内のテキストに過ぎなかった『歎異抄』が、清沢満之によって信仰の書として再発見されましたが、それから約120年が過ぎ、今日では日本の宗教思想を代表する書のひとつとして知られるようになりました。親鸞の人と思想とを、宗派の枠を越えて一般の人に開放する端緒となったのが『歎異抄』でしたし、日本という枠を越えて海外に紹介する先駆けの役割を果たしたのも『歎異抄』でした。

 

 第Ⅰ期では、『歎異抄』というテキストに対するさまざまな誤解から『歎異抄』を解放し、現代における『歎異抄』思想の可能性を新たに切り拓くという課題をもって「漢文序」をていねいに講読しました。『歎異抄』とは、親鸞聖人の宗教言説の本意が見失われていることを歎き、その本質と力を回復する使命を、親鸞聖人自身の仰せ(「御物語」)に学ぶことで果たし遂げようとするテキストでした。

 

 この度の第Ⅱ期では、『歎異抄』の本文の第一章から第三章を拝読します。このはじめの三章は、親鸞聖人の安心(あんじん)を表わす訓(おし)えとして位置づけられています。

 

 とくに第一章は、親鸞聖人が法然上人の宗教言説をどのように受容したかを、これ以上ないほど簡明に示しています。『歎異抄』の思想を読み解くための根本となる章です。

 第二章は、親鸞聖人自身が法然上人の宗教言説を相続していくときの立場を、「たとえ法然上人にだまされて念仏して地獄に落ちたとしてもまったく後悔するはずがない」などと感銘深く伝えています。

 第三章は、「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」という法然上人の宗教言説に対する親鸞聖人の独創的な受けとめが示される章です。いわゆる悪人正機説が出る有名な章です。

 

 この三章は、法然上人の仰せを受けとめる親鸞聖人の根本となる立脚地を示しており、『歎異抄』思想を解き明かしていくための原点となります。

(加来 雄之)

開催スケジュール

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第14回

『歎異抄』思想の解明

 主任研究員 加来雄之による定例講座。

 『歎異抄』(蓮如本)をテキストとして開催いたします。

親鸞仏教センター・Zoom
2024年5月21日(火)
午後7時30分〜午後9時
要事前申し込み
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第15回

『歎異抄』思想の解明

 主任研究員 加来雄之による定例講座。

 『歎異抄』(蓮如本)をテキストとして開催いたします。

親鸞仏教センター・Zoom
2024年6月18日(火)
午後7時30分〜午後9時
要事前申し込み
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第16回

『歎異抄』思想の解明

 主任研究員 加来雄之による定例講座。

 『歎異抄』(蓮如本)をテキストとして開催いたします。

親鸞仏教センター・Zoom
2024年7月16日(火)
午後7時30分〜午後9時
要事前申し込み