親鸞仏教センター

親鸞仏教センター

The Center for Shin Buddhist Studies

― 「現代に生きる人々」と対話するために ―

終了いたしました

ご参加、誠にありがとうございました。

開催趣旨

 宗教が働く場所、あるいは働くべき場所とはどのようなところであろうか。

 やまぬ災害や戦争、世界的な感染症の拡大、社会的格差のなかで抑圧される人々......こうした場において宗教はどのような役割を果たすべきか。また、そうした問題に加えて、コロナ下において、オンラインという手段は ありつつも、いわゆる「現場」に赴くことを控えざるを得ない状況が続いていた。多くの場合、法会や儀礼など、人と人との交わりの中で宗教的「現場」が形成されていたのではないだろうか。このコロナ下で、独り聖典に向き合う日々が増えた方も多くいることだろうと思う。宗教者にとって「現場」とは何か、一人ひとりが身を置く「現場」について改めて向き合いたい。

 ただ、本シンポジウムは決して聖典に向かうことを止め、「現場」の意義のみを確かめようとするものではない。聖典の読解と宗教者にとっての「現場」とが、果たして矛盾するものなのであろうか、というのも考えるべき一つの問いである。聖典に向き合うからこそ見えてくる「現場」の問題もあり、また具体的な「現場」に身を置くからこそ見えてくる聖典読解の問題もあるのではないだろうか。こうした問いに加えて、多様な宗教活動を行っている登壇者の方々を交え、多角的に「現場」について問いを深めていきたい。

登壇者のご紹介

【Proposal Ⅰ】

苦の臨床としての
「現場」

吉水
吉水 岳彦
浄土宗光照院住職
「ひとさじの会」代表
大正大学非常勤講師
【Proposal Ⅱ】

現場ではたらき、現場にはたらく

――仏教の言葉を学ぶということ――

P7127650
田村 晃徳
真宗大谷派専照寺住職
田尻徳風保育園園長
嘱託研究員
【Proposal Ⅲ】

キリスト教から考える
「現場」の歴史と未来

小原克博先生お写真
小原 克博
牧師・宗教学者
同志社大学神学部教授