開催日:3月1日(月)
本研究交流会は、Zoomを使用したオンライン上での研究交流会です。参加方法は下記の参加申込みフォームにてご確認ください。
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※研究交流会参加申込期限:2月22日(月)まで
テーマ:世紀転換期の宗教思想運動――内村鑑三・綱島梁川・清沢満之
清沢満之が主唱した「精神主義」は、彼の下に集まってきた弟子たちともに、主に雑誌『 精神界 』 を中心に展開された。 『 精神界 』 は世紀転換期の日本において、若者たちに熱狂的に受け入れられ、多様な波紋を及ぼすこととなった。しかし同様の現象は、清沢と精神主義に限定されるものではなかった。「無教会主義」を唱えた内村鑑三もまた、同じ頃 『 聖書之研究 』 などの雑誌や彼が主催した「聖書研究会」などを通じて、その影響を拡大していた。また自らの神秘体験を「見神の実験」として発表した綱島梁川にも多くの若者が惹きつけられ、その信仰は多様なかたちで伝播していった。
そこで第6回清沢満之研究交流会では、内村鑑三・綱島梁川・清沢満之という宗教者たちの信仰とその伝播・波紋という現象を、世紀転換期の「宗教思想運動」としてとらえ、それらを相互に比較することを試みる。ある種のカリスマ性を持つ宗教者たちが、どのようなかたちでその信仰を伝え、それがどのような広がりを持つことになったのか。メディア論的視点や既成教団に対するそれぞれの距離感などを踏まえつつ、これらの宗教思想運動を比較検討することを通して、世紀転換期に生じた近代的信仰のあり方を多角的に考えてみたい。
【日程と登壇者、発表題目】
12:45 |
入室開始 |
13:00 |
開会 |
13:00~13:15 |
趣旨、並びにオンライン開催上の注意事項の説明(長谷川研究員) |
13:20~15:20 |
問題提起
発表① 赤江 達也 氏(関西学院大学社会学部教授)
「無教会主義」の波紋――内村鑑三から塚本虎二へ
発表② 古荘 匡義 氏(龍谷大学社会学部講師)
実験と言説――綱島梁川からの宗教思想運動
発表③ 名和 達宣 氏(真宗大谷派教学研究所所員)
「精神主義」運動の波紋――曽我量深を中心に
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15:20~15:35 |
休憩 |
15:35~17:00 |
コメント(鶴岡 賀雄氏〔東京大学名誉教授〕)、並びに全体討議 |
2021年2月(親鸞仏教センター) |